たからもの
工事進行中のある2つのプロジェクトが忙しくなってきた。
毎日の様に施工の収まりについての質疑や承認作業に追われている。
改修工事の現場は図面通りにはいかない。特に古くて図面すらない現場はビックリ箱状態。
良い方向に行く時もあれば、どうしようもない時もある。あらゆる問題点を現場と一緒に
解決していく作業はとても遣り甲斐はあるし、楽しい。特に楽しいのが、次から次へと届く
現物サンプルの嵐。
フェイクな素材はあまり使わないので、おのずと石材や左官素材、天然木、無垢な金属
などが多くなる。
扱うものが天然素材なので、大変。
プロジェクトのたびに腕の良い職人に出会えるわけではないので頻繁に現場とのディスカッション
が繰り返される、、たぶん、すごく迷惑をかけているのだと思う。
現場側も必死だし、私も必死で理想を追い続ける。昨今の状況で現場に行けない日々が続いて
いるが、電話やメールのやり取りだけでは伝わらない事もすごく多いので、お互いう苦労が絶え
ない。天然素材だけに微妙なニュアンスの受け取り方、さじ加減でいくらでも表情が変わってくる。
しかし、これだ!となったときの喜びは最高です。
今回も、素材ストックに宝物が増えた。
緊急事態宣言が解除になり通常通りなれば、もっと現場の声が近くで聞ける。
竣工まで、まだ道のりは険しいが、がんばります。